つばめ

 
 

今日、つばめの鳴き声を聞きました。あの小さな身体で海を越えて日本に渡ってくる能力に驚きを覚えます。つばめはいつから人と共に暮らしてきたのでしょうか。人家の軒先に巣をかけて、春を告げるとはすてきな話です。子どもの頃はもっと多くのつばめが巣をかけていたように思います。電車通学でしたから、駅の一つ一つの柱のつばめの巣のようすを見ていました。駅員さんたちがふんが落ちてこないように板を巣の下に打っていたことを思い出します。写真はつばめではなく、昨年の国際会議においてイギリスで撮ったかささぎです。屋根の上でなにやらごちゃごちゃと音を出していたので、写真に撮りました。 ピーターラビットではかささぎは医者として出てきます。ピーターラビットのまま、「ぱぎゃ」「ぱかたれめ!」と聞こえてくるようでした。生活の中にいろいろな生き物がいることはとてもすてきなことです。子どもの頃の話に戻ってしまいますが、家のまわりに田んぼがあり、蛙の合唱が始まると夕立が来たり、日が落ちるとふくろうの声が聞こえました。たぬきが道をよこぎり、蛍もとんでいました。やもりがあかりに集まる虫を求めて、台所の窓でみがまえています。あしだかぐもが家の中をうろうろし、大雨の前にはでっかいむかでが風呂場の排水孔からあがってきます。かまれたら大変です。夏の夜に窓を開けていると大量のゆすりかや羽虫が入ってきます。それをはえとりぐもがせっせと捕ります。 天井裏をとたとたとねずみが走る音がして、おや、巣があるね、などと言っているとこねずみのちうちういう鳴き声がします。 いい感じだね。すっかり消えてしまった風景なのでさびしいです。

2012年4月13日金曜日

つばめ

 
 
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